高気密・高断熱について

改正省エネ基準について

日本の家は日本の気候柄、昔から風通しのよい家が長持ちしていい家だと考えられていました。確かに日本は湿気が多い国で、人が住まなくなった家は換気をしてやらないとすぐに朽ちてしまいます。現に世界遺産にも指定されている世界最古の木造建築物である法隆寺なんて、今から約1400年も昔に立てられた建築物ですがいまだ健在です。
しかし、一般住宅について考えたらどうでしょう?
昔ながらの家に行くと夏はまだいいとしても、冬は家の中にいてもとても寒いです。ストーブを点ければ暖かくなりますが、ずっと点けっぱなしという訳にはいきませんので、きってしまいますとすきま風が入りすぐ外気温とほとんど変わらないくらい寒くなります。それは、もちろんすきま風で部屋内に入ってくる空気は外の空気だから寒いのは当たり前ですが、断熱材も一昔前の土壁の家は入っていないのが当たり前だったからです。
昨年度まで『次世代省エネ基準』(昭和55年に制定され平成11年に改定された)というものが採用されていました。
次世代省エネ基準は、住まいの省エネ性を高めるための基準で、「快適性」「健康性」「環境性(省エネ)」「耐久性」の4つのキーワードで表される質の高い住まいを建てることを主目的に作られていましたが、14年ぶりに大きく改正されました。
国の住宅政策として、2030年に新築住宅の平均でゼロエネルギー住宅という目標が設定され、そのために2020年には省エネ基準を義務化し段階的に引き上げられます。2015年4月1日で次世代省エネ基準(H11年基準)での経過処置期間は終了し、改正省エネ基準(H25年基準)が完全施工となりました。
建物本体の断熱性については指標が変わったものの、H11年基準レベルの断熱性を確保することが必要です。また、建物形状を考慮して仕様や窓の性能を決定し断熱性を確保すること、冷暖房、給湯、換気、照明の各設備の省エネ性能を確保すること、太陽光発電等による創エネルギーの取組を評価することが求められます。

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高気密・高断熱住宅について知ろう

まず、高気密についてご説明します。気密というのは密閉して気体の気流を妨げ気圧の変化を受けないようにすることです。
気密性が高いと言う使われ方をしますが、要するに中の気体(暖かい空気)が外に漏れないようにすることです。簡単に考えたら、バケツに水を入れても、穴が開いていたら穴から水は漏れてしまい、やがてバケツの中の水はなくなってしまいます。当然穴が大きくなればなるほど水がなくなるのは早くなります。同じように家も隙間が大きければ大きいほどに中の暖かい空気が早くなくなってしまい、すぐ寒くなります。
次に高断熱についてですが、たとえば、お湯をペットボトルや缶に入れて、冷蔵庫の中に入れてしまえば当然断熱性能を持たないペットボトルなどはすぐに熱を奪われ、冷たくなってしまいます。しかし、魔法瓶に入れて冷蔵庫の中に入れてみたら、しっかり断熱された魔法瓶のお湯は当分の間は暖かいままです。これが家でも同じで、断熱材がない、または少なかったり施行方法が悪い場合はいくら気密がよくても、外が寒かったら家の中もすぐ寒くなってしまいます。
特に、気密や断熱に関しては壁などもそうですが、窓サッシも大きく関わってきます。
最近では、ペアガラスが普通になっており昔に比べると大幅に気密性も断熱性も改善されていますが家のガラスが結露しているのを見られたことはありませんか?まさにあの結露こそが、そこから熱が逃げている証拠なのです。
現に窓が全くない部屋は、大きい窓がある部屋より、はるかに暖かく、断熱性能が高いのです。高気密と高断熱は一心同体であり、高気密の環境でも高断熱でなければ住み心地の悪い家になってしまうのです。
当然、気密性能・断熱性能が低い家になりますと冬は寒くなりますし、夏もエアコンなどで冷やした涼しい空気もすぐ暑い外気に影響され暑くなりますのでそれだけの冷暖房費が必要ですから、「省エネ住宅」とは言えません。
つまり、『高気密』『高断熱』『省エネ』この3つの言葉はすべてセットになっているのです。

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高気密や高断熱を見える化するには

住宅における断熱の仕組みは改正省エネ基準における、外皮平均熱貫流率【UA値】や、冷房期の平均日射熱取得率【ηA値】、相当隙間面積【C値】という数字にする事で、目に見える形になります。もちろん、感覚には個人差がありますが、この数値が低ければ低いほど、高気密・高断熱の家となります。

外皮平均熱貫流率【UA値】

外皮平均熱貫流率とは、一般的に「UA値」といわれているもので、住宅の断熱性能を数値的に表したものです。値が小さいほど断熱性能が高いことを表します。外皮平均熱貫流率は、外壁や天井・床などの各部位の熱の逃げる量(熱損失量)を計算し、各部位の熱損失量を合計したものを外皮表面積で割って計算します。「外皮平均熱貫流率」は計算が複雑になりますが断熱性能を住宅全体で判断でき、個別の熱貫流率や熱抵抗値では判断できない、各部位の断熱性能のバランスを把握することができます。建物の内部と外気の温度を1度としたときに、建物内部から外界へ逃げる時間あたりの熱量を外皮表面積で除した数値です。

冷房期の平均日射熱取得率【ηA値】

冷房期の平均日射熱取得率とは、一般的に「ηA値」といわれているもので、住宅の日射遮蔽性能を数値的に表したものです。値が小さいほど冷房効率が高いことを表します。冷房期の平均日射熱取得率は、冷房期における入射する日射量に対する室内に侵入する日射熱の割合を外皮全体で平均した値をいい、具体的には、屋根又は天井、外壁、ドアなどの躯体から侵入する日射量と窓ガラスから侵入する日射熱の合計である総日射熱取得量を外皮表面積×100で除した数値です。ηA値を決める要素として、地域と方位、ガラスの性能、庇・ブラインドの有無があります。

相当隙間面積【C値】

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気密測定は、室内を送風機で減圧(または加圧)し、そのときの風量と圧力差を測定して、総相当隙間面積を計算します。これらの測定や総相当隙間面積の計算は気密測定器で行います。総相当隙間面積を延べ床面積で割ったものが、相当隙間面積「C値」です。相当隙間面積が小さいほど住宅の隙間が少ないこと、気密性が高いことを示しています。

シャノンハウスでは冷蔵庫や、冷凍庫などの扉の断熱材として使用され断熱性能を表す【熱伝導率】が0.024W/mK以下で断熱材としては最高レベルに近い、硬質ウレタンと呼ばれる断熱材を採用しています。
またFPの家では、その硬質ウレタンに約30トンの圧力を加えパネル化したFPパネルを外壁や床、天井にはめ込み一体化することにより、より高性能な家を建てています。
さらに、窓サッシについては非常に熱伝導率の低い(熱を伝え難い)完全樹脂サッシと、省エネ性の高いLow‐eガラスを標準で採用していますので、窓からの熱損失も大きく防ぐことが出来ます。ということは、あの嫌な窓の結露もおこりにくくなるのです。
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